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​第七の法則 悪の片鱗をひけらかす

「隣の親父が4万5000円のりかちゃんを持ってるらしい」  なんて話に、  「なにぃー、ホンマかいな!」  と大阪弁のオッサンがツバ飛ばして力んだ!   実際にあった話だ。   りかちゃんというのは昭和世代なら誰もが知ってる着せ替え人形の名前だ。   ブロンドで別嬪で華奢でスタイルのいいカワイ子ちゃん。   そうです、あの子です、あの子。   我が家にも昔りかちゃんハウスなるものがあった。   りかちゃんはお友達のヘレンちゃんと一緒に暮らしていた。   記憶があいまいだけど…。   「なにぃー、あのりかちゃんが4万5000円、ホンマかいな!」  と大阪弁のオッサンが尚も力んだ !」   というのも実際にあった話だ。  「なんでそんなに力んでんねん」  「…‥…‥」  と大阪弁のオッサンは憮然!   だってそうでしょう ?    これがもし、「隣の親父が3000円のりかちゃんを持ってるらしい」とか  「向かいのオバハンが4万5000円のデジカメを持ってるらしい」だったら、大阪弁のオッサンはそんなにツバ飛ばして力んだりはしない。   つまり、この話のセールスポイント「4万5000円のりかちゃん」なのだ。   当然だろ、4万5000円のりかちゃんだぜ。   せっかくだから自慢するに決まってんだろ?!    詐欺師もしかり。   自慢したい。   バレたら困るから喋っちゃいけないのは重々承知だけど、でも自慢したい。   だって4万5000円のりかちゃんだぜ。   3000円のりかちゃんとか4万5000円のデジカメとか、そんなありきたりなもんじゃないんだ。    そんじょそこらでお目にかかれない、「ずが高い、ひかえおろぅーー。」    詐欺師第七の法則     詐欺師だって自慢したい。    すこぶる頭が切れるんだぞぉー。   計画は予定通り進んでる、もうじき「濡れ手に粟」なんだぞぉー。   ボロクチボロクチ、うっしっし、なんだぞぉー。   お前ら凡人とは違う、優秀なんだぞぉー。   証拠なければ罪じゃぁないんだぞぉー。   罪じゃないのに怖くないんだぞぉー。   わたしって本当はワルなんだぞぉー。   ワルって格好いいだろ。   気がついてないんだろ。   (ぞぉー)と(だろ)連発で、悪の片鱗をひけらかしたい。     「証拠無ければ罪じゃない」という現実がある。   法律法律のがんじがらめの中で生活してるのだから致し方ないといえば致し方ない。   罪に問われなければ罰をうけないのだから当然といえば当然だ。   ならそんな美味しい話を詐欺師が見逃すはずがない。   当然その効力を利用する。   悪の片鱗をひけらかしたところで証拠無ければ罪じゃない。    現実ではなかなか見ることができないけど、映画やTVドラマだと本筋とは別に、様々な場面や裏のストーリーを見せてくれる。   そのほうが却っておもしろかったり楽しかったり、逆に泣かせてくれたりする。   詐欺師の握ってる裏ストーリーも同じ。   表立っては言えないんだけど…。   4万5000円のりかちゃんと同じだ。       詐欺師第七の法則  『バレたら困る…』と標準語の詐欺師なんだな。    ビクビクしながら生きてるわりには、詐欺師は悪の片鱗をひけらかす。

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